※内容によってはネタバレを含む可能性が御座います。予めご了承下さい。
獣医を目指す、朗らかだが血が苦手な少年。勇吾と同じように食用の家畜を育てるということにギャップを感じている。動物の命を救うという職に強い憧れや意欲を持ち、様々な経験を経て成長する
年齢
16
歳
性別
男
声優
島﨑信長
髪の色
茶色
髪型
短髪
学校・会社
大蝦夷農業高等学校
部活・委員会
ホルスタイン部
職業
高校生
学年
高校1年生
『銀の匙 Silver Spoon』には個性の強い魅力的なキャラクターが多数存在しますが、その中で今回ご紹介するのは、一見目立たない糸目の男子「相川進之介」。獣医を目指す彼には、思いもよらぬ意外な弱点が・・・。
獣医になる為に、設備の整ったエゾノーに入学。小さい頃から獣医に憧れていましたが、小学生の時に牛の手術を見て血が苦手になってしまったという可愛そうな人・・・。本人も最初は「夢を持っててそれを叶える方法が分かってても、それだけじゃあ無理なんだよね」と、弱気な発言をしています。子豚の睾丸を採る実習の時も、先生から「お前やってみろ」と言われて失神しそうになり、クラスメイトから「先生、相川だけはやめて~!」と言われる始末。最初はそんなだった相川も、畜場のビデオを見たりと克服しようとしています。最近ではスプラッタものに対して「あんなところから血は出ないよね」と、平気で見られるようになっています。が、やはり本物の牛の手術等のビデオは駄目なようです。そんな相川の姿に、つい「頑張って克服して!」と応援したくなります。
向き不向きがあると理屈では分かっていても、自分の気持ちを抑えることは出来ない、どうしても叶えたい夢だからと、その気持ちを勇吾に話した相川。また、一郎の農場が離農した後、一郎に「なんで獣医になりたいか考えてた。動物を助けたいという気持ちもあるけど、それ以上に心や経済的に苦しんでいる農家の人を助けたいと思ったから」と話しています。その真剣な表情からは相当の覚悟が感じ取れます。だからこそ、苦手である血に対しても前向きに取り組み、克服しようとしているのですね。
ホルスタイン部は最新の設備が整っており、部員たちは卒業までには核移植を成功させたいと思っているようです。先輩方が牛好きで、牛のコンテストには執念を燃やしている様子。その中で相川はだいぶまともな感性の持ち主で、一般の人にも牛に興味を持ってもらえるよう、稲田多摩子というクラスメイトに牛のコンテストに一緒に出てもらう事を依頼します。牛を曳く人が美人なら客寄せになるのではないか?という発想。確かに、その考えは先輩方にはない発想で、さすがは相川と思わず感心してしまいます。
獣医師になる夢に向かって、苦手な事にも果敢に取り組む彼の姿は、本当に素晴らしいです。物語を通じて、徐々に克服できれば良いのですが、しばらくは彼の苦労する姿が目に浮かびます。彼が苦手だった「血」を克服し、立派な獣医として活躍している姿を、いつか見てみたいものですね。