花沢花子

　カツオのクラスメイトの中でも、特に際立った存在感を見せるのが、同級生「花沢」さん。「中島」の「いそのー」を北斗神拳とするならば、彼女の「いそのくうん」はそれに対抗する南斗聖拳と言えるかもしれません。しかも、クラスメイトとしての頼り甲斐は「花沢」さんの方が数段上。カツオは中島に、同じ「ダメンズ」同志として傷を舐め合う事はしますが、本当に困った時に相談するのは「花沢」さんなのです。そして彼女は、大概「よっしゃ！まかせといて」と女らしく（？）胸を叩き、愛するカツオの窮状を救うために一肌脱ぐのです。 　花沢さんは開けっぴろげで積極的な性格であり、カツオを好きな気持ちをまったく隠す事もなく、事あるごとにアタックします。何かにつけて「遊びに来た」とカツオとの接触を図り、なんと磯野家に泊まった事も・・・。カツオ自身はカオリちゃんが本命なだけに、美人とは言えない花沢さんの猛アタックに若干辟易しており、「え、え、遠慮しとくよ・・・」と言うが早いかその場を逃げ出す、なんて場面も多く見られますが、カツオが家に逃げ帰ると、サザエから「あらカツオ遅かったのね。花沢さんがお待ちかねよ」とお決まりパターン。しかも彼女は、カツオとの結婚を視野に入れての訓練の賜物か、家事にも長けており、サザエやフネを感心させるなど、磯野家の外堀は既に埋められています。 　カツオがカオリちゃんや、隣りに住むお姉さん（ミツ子さんや浮江さん）と結婚する夢を見てニヤけていると、必ず花嫁は最後に花沢さんと入れ替わり、カツオが汗をかいて目を覚ます・・・というのもお約束のパターンです。

　花沢さんの家は不動産屋を営んでおり、お父さんはカツオの友達の親としてはかなり出演回数も多いです。彼女のお父さんは学校の成績ではなく、世間を上手に泳ぐカツオの“世間知”を高く評価しており、娘と結婚して不動産屋を継いで欲しいとまで考えています。もはや、外堀、内堀、一の丸も陥落し、天守閣が落ちるのも時間の問題。カツオの結婚相手は客観的には決まったも同然・・・？

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