『 約束のネバーランド 』第10話 「130146」【感想コラム】

絶望の数だけ――希望はある。
絶望を知った者にだけ、道は与えられる。
今回の『 約束のネバーランド 』では、いよいよノーマンの出荷を迎えます。
懸命に引き止めるエマとレイに対して、ノーマンは――。
TVアニメ『 約束のネバーランド 』第10話 「130146」あらすじ
ノーマンが塀の上から見た景色によって農園全体の構造が明らかになった。
しかし彼は、自分は逃げ出さないと出荷の覚悟を決めていた。必死で引き止めるエマとレイだったが、ノーマンはトランクに糸電話だけを入れて旅立ってしまう。
ノーマンを失い絶望するエマとレイ。脱獄計画を諦めたかのように見えたが……。
大切な人を抱きしめながら…

ノーマンが塀に上ったおかげで、農園全体の構造、そして脱獄する為の経路も判明した。
しかし、同時にノーマンが最初から逃げるつもりが無かった事も判明。
これにより、レイは一瞬、絶望した表情を見せてノーマンを責めようとするが、ノーマンの意志の固さに、レイは圧倒されてしまう。
「後は頼む。脱獄を必ず成功させて――」と言うノーマンに、エマは「まって!ノーマン」と慌てて声をかける。
エマの言葉を遮るように、ノーマンはエマとレイに抱きついて…。
「2人のおかげで良い人生だった。…楽しかった。…嬉しかった。…幸せだった」
エマとレイを残し、ノーマンは部屋を後にする…。
頭では理解している。でも心が追いつかないんだ!

出荷の時間を迎えたノーマンは、子供達に挨拶をして、イザベラと共に農園を後にしようとする。
しかし、エマが我慢出来ずにノーマンの名前を叫びながら、ノーマンに飛びつく。
「ママの目を引き付ける――。お願い。逃げて」
エマはノーマンの発信機を壊そうとするが……。
絶望――諦め

ノーマンが出荷されてしまった。
その事実に絶望したレイは、全てを諦めてしまう。
「疲れたんだ。俺は降りる。ごめん、ごめんな…」
レイの言葉に、エマ、ドン、ギルダは責める事も出来ず…。
エマは部屋で1人。涙を流すのであった…。
そんなエマのもとを訪れるイザベラ。
イザベラは、絶望しているエマを更に、絶望に――楽にさせようと口撃をする…。
涙が止まらないエマを後にして、部屋を去るイザベラだったが、その表情はどこか“寂しそう”だった…。
TVアニメ『 約束のネバーランド 』第10話 「130146」感想
大切な人が殺されると分かっていても、何も出来ない。見送る事しか出来ない状況。つらい。つらすぎる…。
エマとレイの気持ちを考えると、涙が止まらなくなりますね…。
しかし、ノーマンは本当に凄いですね。自分を犠牲にしてでも、エマとレイ、そして子供達を助ける為に準備を済ませて出荷を受け入れる…。
ノーマンの覚悟が素晴らしかったです。タダではやられない。負けない。と言う強い意志を感じました。
ノーマンがイザベラと出て行こうとした時の、エマの行動と心境。
ノーマンからすると、エマの行動は“バカな行動”だったと思いますが、エマの立場を考えると…何も言えないですね。
正しくないけれど、正しい。そんな感じです…。
ノーマンが出荷され、レイの心が完全に折れてしまい、日が経つにつれて、エマの心も…。
このまま、脱獄計画を完全に諦めてしまのか…と思いましたが…。
「本当は諦めてなんかないんだろ…?エマ」とレイが告げる最後のシーン。
痺れました…!! え…まさか…!?演技だった…!?
とにかく次回が、物凄く気になる終わり方でした!
次回、果たしてエマとレイは、何を見せてくれるのでしょうか…! 楽しみです。
©白井カイウ・出水ぽすか/集英社・約束のネバーランド製作委員会
記事提供元:あにぶ