『 約束のネバーランド 』第8話 「021145」【感想コラム】

今回の『 約束のネバーランド 』は、シスター・クローネが好きな方には辛い結末が待っているかもしれません…。心して観て下さいね。
シスター・クローネに渡された通達。その内容とは――。
TVアニメ『 約束のネバーランド 』第8話 「021145」あらすじ
イザベラに見送られたクローネは、グランマに彼女のミスを訴える。しかし、グランマはその事を全く意に介さず、クローネは鬼に殺されてしまう。
その日の午後、エマとノーマンを下見へと向かわせたレイは、偽の情報を流しイザベラの注意を引こうとするが、それに気づいていたイザベラはレイを部屋に閉じ込める。
そして、エマとノーマンに対峙したイザベラは――。
一か八かの報告

第4プラントのママに任命と言う通達を受けたシスター・クローネはグレイス=フィールドハウスを後にする。
しかし、この通達は”ママに任命”と書かれているが、実際には”始末”するための通告であった。
殺される事が分かっていたシスター・クローネは、門でグランマに対して、イザベラのミスを報告する。
しかし、グランマは「制御は出来ているのでしょう?制御出来ているのなら問題ありません。困るのですよ、シスター・クローネ。イザベラの邪魔をすることは…」と告げて、シスター・クローネの前を後にします。
イザベラとグランマはグルで、シスター・クローネに最初から勝ち目はありませんでした。
惨めな自分を嘲笑っているシスター・クローネでしたが、そこに鬼が現れて――。
作戦失敗
イザベラの注意を引き付けようとするレイでしたが、レイの考えは全てイザベラに読まれていました。
“シスター・クローネは排除した。次は貴方の番”とイザベラに言われ、レイは慌てて、「ママには俺が必要だろ!」と、イザベラに自分がいる方が、利益がある事を訴えますが、イザベラは「そう常に使える犬だった。たとえ嘘つきの裏切り者でも」と答え、レイを見つめます。見つめられたレイは一瞬、怯んでしまいます。
「ごめんね…私がこれからする事を赦して」
そう告げて、レイを部屋に閉じ込め…イザベラはエマとノーマンの元へ向かうのでした。
部屋に閉じ込められたレイは、頭を掻きむしりながら、ドアを蹴破ろうとしますが、ドアはビクともしません。
「最悪だ――」
愛しているからこそ

下見に向おうとしていたエマとノーマンの元へ現れたイザベラ。
お芝居抜きで話をするイザベラを見たエマとノーマンは額に汗をかいて緊張に包まれます。
「愛している――だからこそ諦めて欲しくてここに来た」
イザベラは”幸せ”について話を続けますが、エマは”ソレ”を否定します。
「偽物の笑顔なんていらない!例え苦しんだとしても私は自由に生きる!何が幸せかなんて自分で決める!!」
感情制御が出来なくなったエマをノーマンが抑制します。
決められた時間の中を一緒に幸せに暮らそうと笑顔で言うイザベラに、エマとノーマンは言う事を聞く素振りを見せますが…。
「もういい子はやめる」とノーマンは笑顔で言い、エマはイザベラを抑えに、ノーマンは下見を決行する為に動き出します。
しかし――。
グチャリ。何かが抉られたかのような音――。
ノーマンは思わず振り返ります。 振り返るとそこには……。
TVアニメ『 約束のネバーランド 』第8話 「021145」感想

最初から全て仕組まれていた…。シスター・クローネが可哀想でしたね。自分を嘲笑っているシスター・クローネの姿を見るのが辛く、寂しかったです。
そして現れる鬼…。色々な走馬燈が見えましたね。最後の最後まで抗っていましたが…。
今回の『 約束のネバーランド 』では、ママ・イザベラの”強さ”が良く分かる回だったと思います。レイに対しての発言と行動も、エマとノーマンに対しての発言と行動も…。何をとってもイザベラの実力は圧倒的でした。
レイがあれだけ焦る姿は、初めて見たと思います。
レイを助ける為に、身を挺したドンは大活躍でしたしかっこ良かったです。正直、ドンの事を見直しました。
イザベラとやり取りをするエマとノーマン。その心境は、恐怖心や怒り以外にも様々なモノがあったと思います。イザベラの言葉に、丸め込まれて”諦める”かと思いきや、すかさず2人で別行動を取る。
本当に頭の良い子達だなと思いました!
しかし、エマにとっても、ノーマンにとっても辛い現実が待ち受けていましたね…。あの一瞬で、あんな事が起こるなんて思いもしませんでした。
前回の『約束のネバーランド』も、濃密な30分でしたが、今回は更に濃い内容でした。
イザベラに負けず、子供たちは脱獄を”諦めない”のか…それとも今回の件で、”諦めて”しまうのか…。
次回も楽しみです!
©白井カイウ・出水ぽすか/集英社・約束のネバーランド製作委員会
記事提供元:あにぶ