『 メジャーセカンド 』第15話「攻略の手がかり」【連載】

前回の『 メジャーセカンド 』第14話では、老けた小森の登場で時代を感じるお話でした。そして監督になった彼に大吾達がどう立ち向かっていくのでしょうか。
初めてバッテリーを組んだ卜部と大吾だったが、スキを突かれてしまい初回で2点を失ってしまいました。さらに、ビートルズのエース玉城が投げる超スローボールに周囲は、驚きを隠せません。山なりのスローボールでは、ミートポイントがなかなか定まりません。
何とかして、相手のクセを見抜かないと虹ヶ丘ビートルズには勝てないと思い、頭脳をフル回転される大吾でした…。
相手の癖を見つける
大吾が打席に立つ番がやってきました。大吾は、寿也との練習を思い出し、タイミングを合わせて打球を捉えますが、なかなかうまくは行きません。
ここの場面は、悔しさが込み上げるシーンでした。
一方で卜部は、相手がなぜ「ノーヒットノーラン」で勝てたのか見つけた様子でした。そこで卜部は、「投球と同時に守備位置を動かしている」と大吾に伝えました。「スローボールをより確実的に打たせて取る三段が、あるからベンチで見といてくれ」と大吾にお願いをしました。
卜部と大吾が意見を交換する場面は、お互いの成長を感じました。
監督は小学生には、流し打ちは難しいと指摘します。卜部が振り逃げで何とか出塁します。光の打席の番がやってきました。小森も前回の光のプレーを見て要注意人物として見ていました。
桃子は、改めて光が寿也の息子であること、大吾を野球に引き戻してと説明をします。
苦しい戦い!
苦しい戦いが繰り広げられている中、卜部は盗塁で二塁に進みます。監督や藤井が焦った表情になっていた時に、アンディが「卜部は、しっかりホームを見てから走っている」と告げます。
しかし、卜部が三塁に進もうとした時、玉城がそれを読んであっさり彼をアウトにされました。
だが、相手も簡単には、勝たせてくれないようです。
大吾は、ベンチで相手のクセやポイントになるところを見ていました。
またもや光が再び打席に立ち、スナップスローにタイピングを合わせていきます。さすがだなと思いました。ボールは、前には飛ばないもののしっかりバットにボールを当てる光はすご過ぎます。
そして大吾が野手の守備動作の違いから、相手の球種が読めると見抜きました。監督がタイムをかけ、光に相手の球の見抜き方を伝えます。光は言われた通りに球をしっかり見て、見事な打球を飛ばしましたがセンターフライになってしまいました。
大吾が見抜いたのは、「内野手が腰を落とすときは速い球」という癖です。しかし、癖を見抜いてもバッターが次々にあっさり抑えられてしまいます。
キャッチャーとして大切なことを学ぶ
そして試合も終盤にさしかかります。今まで投げてきた、卜部のスタミナも限界に近づいてきます。卜部が四球でランナーを歩かせてしまい、大吾が卜部にかける言葉がありません。
藤井は、卜部を交代させるべきだと考えていました。しかし、監督はキャッチャーの大吾を負傷しているアンディと交代させました。
大吾は、なぜ自分が交代させられたのか監督に理由を聞きました。
すると監督は、「お前がちゃんと取っていればフォアボールはなかったのではないか」「初マスクで緊張のあまり手だけで楽に取ってしまっていた」と指摘されます。大吾自身自分が緊張していて疲れが出ていることに気付かない内に、楽に球を取ってしまっていたのです。
キャッチングが出来なくなった、ピッチャーは変えざる負えないというのが監督の判断でした。交代させられた大吾は、レフトに入ることになりました。そして大吾は、散々寿也に言われていたのに自分が楽にボールを取ってしまっていたことに反省する大吾なのでした。
卜部と付き合いが長いアンディは、技術力も高く、呼吸がピッチャーに安心感と勇気を与えてくれるとのこと。それがまだ大吾には、身についていませんでした。アンディは、わざとボールを外して相手の三塁への進塁を阻止します。
しかしここで玉城が打席に入ることになりました。
今後どうなってしまうのでしょう。そして大吾達は、勝つことが出来るのでしょうか。
TVアニメ『 メジャーセカンド 』その15の感想
今回は、虹ヶ丘ビートルズが強すぎて、大吾達が苦しい戦いでしたね。
試合終盤にさしかかる中、玉城のスローボールに苦戦をする大吾達の姿がありましたね。相手の癖を見つけても、すぐ相手に作戦がばれてしまいうまく行かない大吾達。ここ場面は、筆者も見ていて胸が熱くなりました。
今回は、いつもの試合とは違い相手が強すぎて簡単に点が取れる相手ではなかったようです。
しかし、苦しい戦いではありますが、大吾達はくらいついていきます。そんな姿に成長を感じ、感動しました。
大吾が交代された時は、驚きました。試合の中で大吾自身自分では、気づいていなうちに疲れが出ていて、楽にボールを取ってしまっていたのが原因だったようです。キャッチャーは、ボールを取るだけでは、ダメなのです。キャッチャーが声掛けしたり、ちょっとした気遣いがピッチャーがピンチの時こそ安心感と勇気を与えてくれるものです。
確かにどこのピッチャーを見ても、キャッチャーの息がぴったりです。大吾にはまだまだピッチャーとして修業が足りないようです。
大吾は、これまで成長をしてきました。だからこそ今回も気持ちに、負けないでピッチャーの特訓をしてほしいと思いました。
そしてライバルのアンディこそ大吾にとって目標の一人になりました。
さぁ今後の試合がどうなるのか、果たして勝てるのか気になるところですね。次話では、睦子がでますかね?
©満田拓也・小学館/NHK・NEP・ShoPro
記事提供元:あにぶ