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『 少女☆歌劇 レヴュースタァライト 』第九話「星祭りの夜に」【感想コラム】

前回はひかりが「孤独のレヴュー」を通じて「キラめき」を再生産しましたね。「キラめき」を取り戻したひかりがななを打ち倒し、ななのループが途切れてしまったのか? というところで前回は幕を閉じていたと思いま

『 少女☆歌劇 レヴュースタァライト 』第九話「星祭りの夜に」【感想コラム】

前回はひかりが「孤独のレヴュー」を通じて「キラめき」を再生産しましたね。「キラめき」を取り戻したひかりがななを打ち倒し、ななのループが途切れてしまったのか? というところで前回は幕を閉じていたと思います。

そんな第8話を経た今回もななにフォーカスが当たっていました。なんとしてもループを実現してみんなを守ろうとするななとより良い舞台を作るために奮闘する周囲。ななとその他の意見の食い違いが明確に示されていたのがとても印象的でした。

ななのループがどうなったのか、今回の「レヴュー」はどうなったのかなど気になることが山ほどありますね。それを確かめるためにも本編を見なければなりません。

というわけで、早速見てゆきましょう!

次の「スタァライト」が姿を見せる

冒頭、第100回聖翔祭で公演する「スタァライト」の脚本が完成したことが明かされましたね。それを皮切りにみんなが次の「スタァライト」に向けて本格的に動き出しました。

武器や衣装のデザインを最適化するために俳優育成科のA組と舞台創造科のB組が協力する姿や、その場にいるみんなが「より良い舞台」を作るために励んでいる様子がすごく伝わってきました。前回の公演を踏まえてもっと良い今回を作ろうと切磋琢磨する舞台少女たちの姿は「キラめき」に溢れているようにも見えたように思います。

でも、そのなかで1人だけ浮かない顔をしている少女がいます。第8話でひかりに負けてしまったななですね。

第99回聖翔祭、そのときの「スタァライト」公演に固執するあまりタイムリープをしていたなな。そんなななにとって次の「スタァライト」公演やその準備がはじまってしまうことはループの運命から外れてしまうことと同義でしょう。

自分が守ってきた第99回聖翔祭、みんなと作りあげた「スタァライト」が刻一刻と過去のものになってゆきます。

みんなが抱いている「もっと良い舞台を!」という向上心に溢れまくった想いが強く、大きくなることでなながどんどん孤立しているような感じがしました。

対称的に描かれる2つのもの

先述していますが、第9話の冒頭では次の「スタァライト」公演に対する想いや意気込みといった部分において、ななとその他の舞台少女たちが対称的に描かれていました。この対称性があったからこそ「みんなとなな」という関係性やななのダークな感じがより一層のインパクトを持って現れたのではないかと思っています。

このように、「スタァライト」公演への想いに見えた対称性は「大場なな」というキャラクターを際立たせる働きをしていました。

「みんなとなな」というある種の対立が顕著だった第9話ですが、これ以外にも対称的だったものがありましたね。それは第8話で「キラめき」を取り戻したひかりと、そんなひかりに負けてしまったななです。

第9話では華恋と2人でティータイムを過ごしたり、第100回聖翔祭に向けてやる気を見せたりしていたひかりですが、転校してきた当初はもっとつんけんしていましたよね? いや、つんけんというよりもまったく興味を示していなかったという感じでしょうか?

口数も少なく、誰かと親しくする様子もない。あれこれ事情があったとはいえ幼馴染みの華恋に対しても突き放すように接する始末。華恋以外の99期生に対する接し方については言うまでもありません。

そんな彼女が第5話「キラめきのありか」を経たあたりから徐々にみんなと馴染みはじめました。華恋はもちろんですが、まひるとの関係変容が大きかったように思います。華恋への想いに整理をつけたまひるとひかりの関係性は本編でも度々描かれていますが、あれは完全に”世話焼きお姉ちゃん”と”手のかかる妹”ですね(笑)

あの関係性、個人的にとてもグッときます!

脱線しましたね。カップリングの話は横に置いておきましょう。

華恋との和解をきっかけにしてまひるをはじめとする99期生との関係を深めてきたひかりは、第8話の「レヴュー」で「キラめき」を取り戻してから感情表現や表情が著しく豊かになりました。

対するななは第7話「大場なな」で世界の真実に関わっていることが明かされて以降、当初の”優しいみんなのお母さん的存在”というキャラクターからどんどん乖離していったように思います。

ほんわかしていたあったかい感じの女の子が7話、8話、9話と物語が進むにつれてじわじわと闇落ちしていたように思います。ニコニコ笑っているイメージが強かったななの顔からどんどん笑顔が消えてゆきました。

筆者が思うに、この2人は明暗の変化が対称的なんですね。物語の進行に伴ってひかりはどんどん明るく、ななはどんどんダークになっているので、キャラクターの明暗が反比例的に変化していると言えるかもしれません。

ななにとってひかりはループの運命に突如現れた「特異点」です。そんなひかりがだんだん馴染んでゆく様をななはどのような気持ちで眺めていたんでしょうね…

世界を変えたのは華恋!?

何度も繰り返した時間、度重なる試行、ひかりという「特異点」の出現。これらすべてをたった一人で背負ったななは心のうちに抱えた想いを吐露します。

「でもあの日、ひかりちゃんが転校してきてからおかしくなっちゃった」
「私の純那ちゃんは”じゅんじゅん”なんて呼ばれてない。絶対に呼ばせない」
「そんな脚本しらない」
「何もかも変わってっちゃう」
「次の『スタァライト』… そんなの私の『スタァライト』じゃない!」

想いの高ぶりが最高潮に達したそのとき、いつもの通知がやってきます。今回の「レヴュー」は華恋とななの対決。「絆のレヴュー」です。

「レヴュー」に臨む直前、ななは今回の世界における「レヴュー」について考えていました。

どうして今回だけ参加者が1人多いのか?

いつも最下位の華恋が上位に食い込んでいるのは何故か?

急に現れたひかりは何なのか?

今までとは違う「レヴュー」について考えを巡らせるなな。突如、彼女は一つの解にたどり着きます。

私の再演を変えたのは華恋ちゃん…?

ひかりはあくまでも「特異点」であって、それそのものが何かをしたわけではない。実際に行動を起こして状況を、この世界を変革したのは華恋なのです。つまり、ひかりという「特異点」が華恋を行動させるためのトリガーとなったが故に、ななのループが狂ったのです。

事実、華恋が変わったことでまひるがフラストレーションを爆発させ、双葉・香子が想いをぶつけ合いました。そして「特異点」であるひかり自身も華恋との約束を叶えるために「キラめき」を再生産しましたね。

まあ、これは筆者の解釈なので合っているかはわからないですけどね。

夜の中庭、2人だけの空間

「絆のレヴュー」終幕後、学園の中庭にポツンと座るなな。目に見えて落ち込んでいるななのもとに純那が現れます。

ここから展開される純那とななのやり取りがたいへん素晴らしかったです。”じゅんななな”(「純那×なな」のカップリング名称)が尊すぎました。

純那は落ち込むななを励ますために名だたる偉人の言葉を引用します。ですが、ななはさらに言葉を求めます。ウンウン悩みながらも言葉を紡ぎ出す純那でしたが、求められて返答するやり取りを幾度か続けるうちに言葉のストックが尽きてしまいます。

それでもどうにかして言葉を紡ごうとした純那。彼女が最後に言ったのは彼女自身の言葉でした。

純那の言葉を聞いたななの「こんな楽しい純那ちゃんはじめて」というセリフ。このセリフにはループのなかにいるままでは見ることができなかった新しい純那との出会いと、ななが実行し続けてきたループの否定がありました。

ななの望みである「第99回聖翔祭、『スタァライト』の再演」、それを叶えるためのループは終わってしまいましたが、望み敗れたななはどこか憑き物が落ちたような、なんとなく晴れ晴れとした表情に変わっていたように思います。

中庭に現れたのが、ななのことを気にかけていたのが純那だったからこのような着地を見せたのかもしれません。

戯曲「スタァライト」の全貌、2人の運命やいかに?

今回はこれまで小出しにされていた戯曲「スタァライト」がまるごと紹介されました。ざっくりとその内容を説明すると…

①クレール、記憶を失う
②クレールの記憶を取り戻すために星を摘みに行く

③星摘みの塔に立ちはだかる6人の女神を振り切って塔の頂上を目指す

④塔の頂上で星を摘んだことでクレールの記憶は戻るが、フローラの目が焼かれる

⑤塔が崩壊してフローラが落下、2人は離れ離れになる

…とまあ、こんな感じだったと思います。

約束を交わした2人がそれを叶えようとするけれど、なんだかんだで叶えることができない。わかりやすく悲劇の物語ですね。

「スタァライト」に登場するクレールとフローラ。約束の2人と華恋・ひかりを重ねてみてしまうのは言うまでもありません。華恋とひかりの物語が「スタァライト」同様に悲劇の物語となってしまうのかどうかは最後までわかりません。

ただ、戯曲「スタァライト」における悲劇の運命は失ったクレールの記憶の代償をフローラが払うことになったために生じたものですよね。フローラが支払った代償が目(=視力)なのか、離れ離れになること(=死?)なのかは定かではありません。

とはいえ、仮に2人が悲劇を回避するのであれば、その悲劇の原因である代償をどうにかする必要がありそうです。2人はどのような選択を取るのでしょうね。

アニメ『少女☆歌劇 レヴュースタァライト』第九話「星祭りの夜に」の感想

第9話で世界のループは止まりました。これで第99回聖翔祭、ななが守ろうとした「スタァライト」に戻る運命は否定されたということになります。その証拠にCパートのランキングから「大場なな」という名前が消えました。彼女が上位争いをすることはなくなったと思って構わないでしょう。

となると、ランキングに残された華恋・ひかり・真矢・クロディーヌがどうなるのかが気になりますね。

キリン曰く、次に実施する「レヴュー」が最後とのことですが、一体どのような「レヴュー」になるんでしょうね? 次がラストなのにまだ4人もいますから今までの「レヴュー」とは一風変わったものが見られるかもしれません。

絶対王者・真矢に挑むクロディーヌがどうなるのか、華恋のリベンジマッチが見られるのか、華恋とひかりは戦うことになるのか、などと考えを巡らせてしまいます。

残された話数はあと3話。残り3話で物語がどのような展開を、そして終着を見せてくれるのかがとても気になるところです。

あと、結局キリンってなんなのか? これも気になりますよね!

いろいろと気になることはありますが、それは次回以降のお楽しみということにして筆を置かせていただきます。

©Project Revue Starlight

記事提供元:あにぶ


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『 少女☆歌劇 レヴュースタァライト 』第九話「星祭りの夜に」【感想コラム】

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